2016/01/22
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「視力4.0のメガネをつくりたい!」 株式会社メガネスーパー

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メガネショップとして知られる株式会社メガネスーパーが、なぜウェアラブルEXPOに出展? と思い取材を敢行したところ、メガネ型ウェアラブル端末(スマートグラス)「b.g」が、「アイケアカンパニー」として生まれ変わった新生メガネスーパーの未来を託した商品だということがわかりました。同社の事業推進室 ジェネラルマネージャー代行 座安 剛史さんに開発の想いとこれからについて伺いました。

「当社は今、事業再生ファンドの支援を受けて、販売事業の立て直しを図っており、おかげさまで順調に業績を回復しています。再生の過程の中で40年以上にわたり、1,000万人のお客さまの眼を見続けてたノウハウ、リソースを活かし、お客さまの眼の負担軽減や健康を守るという観点から、新たな商品開発を行うため『アイケア研究所』を設立しました。
その研究開発に対する取り組みの1つとして「ウェアラブル端末開発」というテーマが出てきました。当社としては普通のメガネやコンタクトレンズ以外の商品としては初めて開発したものです」

201410月にプロジェクトは始まり、見え方と掛け心地にこだわって開発を進め、1年余かけてプロトタイプを完成させました。この『b.g』は、『Beyond Glass』つまり、最新の技術を使ってメガネを超えるメガネを作りたいという想いを込めています」

メガネを知り尽くしたメガネスーパーにしかできないウェアラブル

お話しを伺った、座安 剛史さん

「メガネ型ウェアラブル端末は他社さんも苦労されてつくっているかと思いますが、非常に難しい商品だと思います。一消費者として見た場合、いずれの端末も見づらい、というのが率直な感想です。ハーフミラーを使ったシースルー型はよく見えませんし、一般的な、単眼型は見づらくて目が疲れます」

「私たちは見ることにこだわった結果、ノンシースルー型のディスプレイを両眼視できるように2つ付けました。かけ心地の観点から言えば、メガネは両耳と鼻の3点で支えるということを何百年も続けてきていますので、前後、そして左右のバランスきちんととってあげれば、両眼ディスプレイを付けても重さは感じません。
目の使い方や体の動き、長時間の使用といった、当社が永年にわたりお客様と向き合って蓄積してきたノウハウを元に、使う方の健康、つまりアイケアの観点にこだわった結果が形になったものがこの『b.g』なのです」

「私たちはメガネ型ウェアラブルの本質を、あくまでメガネにディスプレイがついたシンプルなもの、と考えています。人によって瞳の位置や視力が違うわけですから、メガネも人それぞれなのです。ですから電子的に調整するより、メガネに付けられるディスプレイを作ったほうが簡単で早くできます。今後はウェアラブルデバイスが付けられる推奨フレームを開発して、フレームを選べる形にしていきたいと考えています」

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「見た目から言えばまだBtoB向けですが、これは今あるデバイスを使って作っているからです。携帯電話がショルダータイプからスマートフォンに進化したように、私たちも“スマホ”目指して『b.g』を進化させていきます。そのためにも1日も早く実用化して、ビジネスをまわし、新しいものを開発するサイクルを作り上げていきたいと思います。そこで当社では導入を希望される企業さまや、生産性向上を検証するための実証実験の実施を希望される企業さまを大募集しております。ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います」

座安さんに「b.g」の未来について伺ったところ、「このプロジェクトが始まった時に目標にしたのは『視力4.0』を作りたかったのです。遠くが見えるのは純粋に楽しいですからね。例えばこんな使い方も考えているんです。野球スタジアムで貸し出されて、外野席にいながらピッチャーの表情が見られるとか、打席に立つバッターの成績が表示されるとより野球が楽しめますよね」と目を輝かせて語ってくださいました。

長くメガネとそれを使うお客さまに向き合ってきた、メガネスーパーが進化させていくメガネ型ウェアラブル端末の未来が楽しみです。


株式会社メガネスーパー
ウェブサイトURL:http://www.meganesuper.co.jp/


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