2016/11/04
情シス女子

【情シス女子】「情シスと爬虫類は自分の将来と自信につながる大きな柱」佐藤淑子さん

トライブ 情報システム部 佐藤淑子さん

トライブ 情報システム部 佐藤淑子さん

今回の情シス女子は、Webやゲーム業界の企業にエンジニアやクリエイターを紹介するエージェント業務を行っているトライブで、情報システム部に所属する佐藤淑子(さとう・としこ)さんです。主に社内システムのメンテナンスや新規開発の業務を行っています。プライベートでは、ある動物の愛好家という佐藤さんに仕事や趣味を超えた将来の夢についても聞きました。(取材・文:ミノシマタカコ 撮影:松波賢 ヘアメイク:酒井遥加)


<佐藤淑子さんプロフィール>
トライブ 情報システム部所属。大学ではコンピューター理工学を学ぶ。卒業後は動物関連の仕事経験を得るために爬虫(はちゅう)類専門店で働くが、大学で学んだことを生かすべく2016年にトライブへ入社する。将来はブリーダーも目指す、動物大好き情シス女子。

ペットショップ店員から一転、ITの世界に飛び込む

――佐藤さんは大学でどんな勉強をしていたのですか?

コンピューター理工学を学んでいました。ただ、子どもの頃から動物が好きで、本当は動物関係の仕事に就きたかったんです。しかし、親から「動物の仕事は安定しないからあきらめろ」と言われてしまいまして。考えてみたら、その通りかなと思ったので将来を考えて、コンピューター関連の勉強をしようと理系の学部に進学したんです。

――卒業後は、別の仕事をしていたんですよね。

トライブに就職するまではフリーターをしていました。将来はブリーダーの仕事をしたいと考えて、そのために必要な経験を積むにはその方がよいかなと思ったのと、実家が農家で、その仕事を少し手伝ってほしいと言われていたことが理由です。

フリーターの時には爬虫(はちゅう)類専門店で働いていました。ブリーダーの資格を取るためには、半年以上の勤務が必要で、そのための期間は働こうと思っていました。ショップでは7~8か月ほど働きました。ただ、生き物を扱うという仕事柄、すべてが動物優先のため激務だったんです。だから、体のことを考えて店員から事務職に異動してもらったんです。

――そのまま爬虫類を扱う仕事を続けようとは思わなかったのですか?

現実問題として、ブリーダーだけで生活できるわけではありません。ブリーダーの販売先は店舗への持ち込みか即売会だけなんです。そのため将来のことを考えると厳しいなと思いました。そこで、大学で学んだ知識が生かせる仕事に就こうと思ったんです。

――この会社にはどういうきっかけで就職したのですか。

転職活動中に「人材派遣で自分のスキルを生かせる仕事はないかな」と思って、スタッフ登録に行ったのがきっかけです。登録の面談をした時に担当の方から「うちで働かないか」と誘われたんです。それで入社しました。

――システムの仕事は初めてですよね?

大学在学中に、ベンチャー企業へアルバイトに行ったことはありましたが、システム開発は未経験でした。だから、入社する時に経験がないことは伝えていました。そこで、入社後の試用期間中には開発と並行して勉強をさせてもらったんです。特にSQL(※注)は、入社するまで触ったことがありませんでした。そのほかにもPHPやJavaScriptなど必要な言語は一気に学ばせてもらいました。入社当初は「駆け抜けた」と今振り返ると感じます。

――どんな勉強したのですか。

課題を用意してもらって、わからなかったら社内の詳しい人に質問すると形で勉強しました。ただ、大学でプログラムを学んでいたこともあって、開発の基本的な部分はずぐに理解ができました。想像していたよりも勉強していた知識がそのまま生かせたので、大学でまじめに勉強していてよかったと思いました(笑)。

社員になってチームワークの大切さを学ぶ

――今はどんな仕事をしているのですか?

主に社内システムのメンテナンスと新規開発を行っています。メンテナンスでは、登録しているスタッフの検索機能やデータベース、エージェントが使う機能を担当しています。新規開発ではすでにあるシステムに経費精算やタイムシート管理といった機能を組み込んだりしています。

私のいるチームは4人で、私以外は全員男性です(笑)。未経験で入社したので、みなさん何かあるとフォローをしてくれるなど、とても気を使ってくれます。でも私としては見習いではなく、1人の社員として接してほしいと思っていて、そのように対応してくださいとお願いしました。

社員になったことで働くことへの考え方も変わりました。以前の私は自分の仕事だけ終わらせればいいという考えでした。でも今は会社の仲間が終わっていなければ、サポートに回ることもあります。チームで仕事をすることで、全体の動きを考えて、自分も動かなければいけないことを学びました。

集中し過ぎてメールとスケジュールを忘れてしまい……

――これまで印象に残っている失敗はありますか?

実は私、集中し過ぎると時間を忘れてしまうんです(笑)。1つのことにのめり込んでしまうタイプだと思います。システム開発のスピードは上がるんですが、ほかの業務がおろそかになってしまうんです。

だから、以前は作業スケジュールを上手にコントロールすることができなくて、開発期間内に各部署との調整を終わらせられなかったことがあります。その時は自分のスケジュールだけしか見ていなくて、全体が見えていないことが原因でした。また、見ないといけないメールに気付かず、開発し続けてしまったこともあります。

自分の性格もそうですが、社会人経験が浅くて仕事の段取りを上手くできないこともあるとも思いました。こうした失敗から、今では早めにほかの部署に連絡を取ったり、部署内で情報共有を行ったりするように心がけています。

――佐藤さんは、すごい集中力の持ち主なんですね(笑)。

私のような性格だと、システムをどんどん開発する仕事が向いていると思うんです。でも、私としてはコミュニケーションがある仕事をしたいので、開発だけの仕事は望んでいません。だから、社内の人からの問い合わせに対応したり、状況をヒアリングしたりする情シスの仕事は、もっとやっていきたいんです。

爬虫類飼育は自分にとって柱の1つで趣味ではなく“学問”

――ブリーダーを目指していたということですが、今も爬虫類は飼っているのですか?

ヤモリを17匹、コーンスネークという蛇を2匹飼っています。大好きということもあるんですが、爬虫類は仕事などが忙しくても手間がかからず育てることができるんです。実は犬猫も好きなんですよ(笑)。

佐藤さんが飼っているヤモリの「ニシアフリカトカゲモドキ」。アフリカに生息している

佐藤さんが飼っているヤモリの「ニシアフリカトカゲモドキ」。アフリカに生息している

爬虫類は趣味というよりも、私にとっては学問なんです。ブリーダーをしたいと今でも考えているので、勉強の対象です。そして、爬虫類を飼育することは情シスの仕事と並ぶ、自分にとってもう1つの柱なんです。だから、将来的にはブリーダーになって、繁殖を続けることで経験値を上げながら、新しい模様のヤモリをいつか育てられたらいいなと思っています。

――ほかに趣味はありますか。

絵をかくのが好きです。ゲームのイラストは、プレイヤーのことを考えて描かれていますよね。システムも使う人のことを考えて作るので、似ていると思います。これからもっと絵は描き続けていきたいですし、もっと上手くなりたいですね。仕事に支障がない程度で続けていこうと思っています(笑)。

佐藤さんが描いたドラゴン(左)と男の子のイラスト

佐藤さんが描いたドラゴン(左)と男の子のイラスト

爬虫類の飼育と絵を描くことに共通する点があります。「手を動かす」というところです。ペットのゲージ掃除をする時は手を動かすし、絵をかく時も手を動かします。私にとって、そうやって手を動かすことは息抜きになっているんです。しかも楽しいだけじゃなくて、どちらも将来や自信につながるものなんです。

情シスは作るだけではダメ! 相手のことを考えて行動することも大切

――佐藤さんにとって、情シスはどんな仕事ですか?

私の会社でいうと情シスが作ったシステムを使って仕事をしているので、社内に欠かせない仕事であり部署だと思います。だけど、情シスは、ただシステムを作るだけが仕事ではないとも思っているんです。例えば、不具合が出た時には社内の状況を見て対応する力が求められます。また、問い合わせがあった時には、原因などについて自分たちの言葉でシステムのことを伝えても相手には理解してもらえません。だから、相手が分かるように言葉を選んで説明するなど、相手のことを考えて行動することも重要だと思うんです。

――仕事での目標はありますか。

システムを開発・リリースして、社内に向けて報告メールが出せるところまで、1人でできるように早くなりたいです。アルバイトの時には、自分の仕事が将来にどのようにつながるのかを考えることはありませんでした。でも、社員として働いている今は、やったことが自分の中で積み重なっているという実感があるんです。

また、私としてはきれいなプログラムを書いていきたいと思っています。プログラムはどんな風に書いても動けばとりあえずは完成です。でも私はそれだけではよくないと思っています。実はきれいなプログラムで書いておくと将来、機能拡張や追加がしやすくなるんです。それに整ったコードは美しいんですよ(笑)。そうやって作った、きれいなプログラムを会社の資産として残していきたい。それが今、私の仕事のやりがいになっています。

最後に今後の目標を書いてもらいました!

最後に今後の目標を書いてもらいました!

※注:リレーショナルデータベースの操作・問い合わせ言語

<インタビューを終えて>
落ち着いた雰囲気で、丁寧に論理的に話す女性――。それがインタビューした佐藤さんの印象です。取材当日には「オウカンミカドヤモリ」と「ニシアフリカトカゲモドキ」の飼っている2匹のヤモリも連れてきてくれました。写真撮影でヤモリを見つめてもらいましたが、その瞳は母親のようにとても柔らかでした。1つのことに没頭すると周りのことを忘れてしまうという佐藤さんですが、人とのコミュニケーションを大切にしている発言も多く聞かれました。そんな佐藤さんの集中力と、こまやかな心づかいは、情シスの仕事と爬虫類の飼育で大いに生かされていると感じました。


トライブ
http://tribe.bz/

●事業内容:ビジネスエージェンシー、デジタル・インターネットメディア、コンテンツ、エンジニア・クリエイターネットワークを駆使した課題解決、事業構築支援事業
●本社:東京都渋谷区円山町5-5 NAVI 渋谷V 3・4・5F
●設立:2006年5月
●従業員数:90人(契約社員含む、2016年10月時点)
●売上高:非公開


ジョーシス編集部

「情シスライフをもっと楽しく!もっと幸せに!」をコンセプトに「情報システム部門=情シス」で働く人たちの生活全般を応援するユニークな記事やコラム、ニュースを発信する情報サイトです。

コメント欄を読み込み中

同じカテゴリの記事

2017/05/30
編集部おすすめ

賢く食べると仕事も体も幸せに! 管理栄養士 松原郁実の「情シスめし」3

賢く食べると仕事も体も幸せに! 管理栄養士 松原郁実の「情シスめし」3
忙しくて食事がおろそかになりがちな情シスは必見! 4000人以上の栄養相談を行ってきた管理栄養士の松原郁実さんが、健康になれる“賢い食べ方”を「情シスめし」として情シスの人たちに教えちゃいます! 第3回は「隠れメタボ」についてです。
2017/05/26
情シス女子

【情シス女子】「エンジニア400人が働きやすい環境を作り続ける 支えることが天職」大倉香織さん

【情シス女子】「エンジニア400人が働きやすい環境を作り続ける 支えることが天職」大倉香織さん
今回の情シス女子は、真剣な眼差しとチャーミングな笑顔が印象的なサイバーエージェント大倉香織さんです。インフラエンジニアとして活躍していた大倉さん。今はエンジニアをサポートする情シスとして働きやすい環境作りに取り組んでいます。
2017/05/24
ヘルスケア

カリスマインストラクター 木村友泉の簡単セルフリンパケア

カリスマインストラクター 木村友泉の簡単セルフリンパケア
カリスマインストラクターの木村友泉さんが、職業柄、運動不足になりがちな情シスの人たちのために簡単に体調を改善できる「リンパケア」を紹介していきます! 10回にわたってお送りしてきた簡単セルフリンパケアも今回が最終回。第10回は、なっている人が少なくないという「猫背」の対策ケアです。